腰の疾患・症状について
腰は日常生活のあらゆる動作を支える重要な部位である一方、負担が集中しやすく、さまざまな疾患や症状が発生しやすい場所でもあります。
特に腰椎ヘルニア、腰椎圧迫骨折、ぎっくり腰は多くの方が経験する腰の疾患として知られています。
これらの症状は、痛みや可動域の制限だけでなく、日常生活や仕事に支障をきたすことがあり、適切な対処が必要です。
以下に、これらの疾患について詳しく解説します。
腰椎ヘルニア
腰椎ヘルニアは、腰椎の間にある椎間板が圧力を受けて中身が飛び出し、神経を圧迫する疾患です。
これにより腰の痛みや下肢のしびれ、筋力低下などの症状が現れます。
長時間の座り仕事や無理な姿勢、重い物を持ち上げる作業が主な原因です。
進行すると日常生活に大きな影響を及ぼすため、早期の治療が重要です。
腰椎圧迫骨折
腰椎圧迫骨折は、骨密度の低下や外部からの強い衝撃により、腰椎が潰れるように変形する状態を指します。
特に高齢者に多く、転倒や軽い外傷でも発症することがあります。
症状としては、急激な腰の痛みや動作の制限が挙げられます。
適切な治療を行わない場合、さらに骨折が進行し、姿勢の変化や慢性的な痛みを引き起こすことがあります。
ぎっくり腰
ぎっくり腰は、急に腰に激しい痛みが走る症状で、「急性腰痛」とも呼ばれます。
重い物を持ち上げたときや突然の動作で発症し、腰を動かすことが困難になる場合があります。
筋肉や靭帯の損傷が主な原因ですが、疲労の蓄積や姿勢の悪さも関与しています。
適切な安静と治療を行えば数日から数週間で改善することが多いですが、再発予防のためのケアが必要です。