指の疾患・症状について
指は日常生活や仕事、スポーツで頻繁に使用されるため、多くの負担がかかる部位です。
その結果、腱鞘炎、ばね指、突き指といった疾患が発生しやすい傾向があります。
これらの症状は、指の痛みや動きの制限を引き起こし、放置すると日常生活に支障をきたす場合があります。
早期の診断と治療、適切なケアが、指の健康を維持するために重要です。
以下に、それぞれの疾患について詳しく解説します。
腱鞘炎(母指に多い)
腱鞘炎は、腱を包む腱鞘が炎症を起こす疾患で、母指(親指)に多く見られます。
主に長時間の手作業や繰り返しの動作、スマートフォンの使用が原因となります。
症状としては、親指の付け根や手首の痛み、動作時の不快感が挙げられます。
悪化すると、親指を動かすことが困難になる場合もあります。
適切な休息や治療を行い、負担を減らすことが重要です。
ばね指(母指、中指に多い)
ばね指は、腱が腱鞘の中でスムーズに動かなくなることで指が引っかかり、動作時に「ばね」のような動きが起こる疾患です。
特に母指(親指)や中指に多く見られます。
手の使い過ぎや腱の摩耗が原因で発生し、初期には指の付け根の痛みや腫れが特徴的です。
進行すると指が完全に曲がった状態から伸ばせなくなることもあります。
早期の治療が予後に重要です。
突き指(捻挫)
突き指は、指に外部から強い力が加わり、関節が過度に曲がることで発生する捻挫です。
スポーツや事故が主な原因で、関節部分の痛み、腫れ、動作制限が主な症状です。
軽度の場合は自然治癒することもありますが、適切な固定や応急処置を怠ると、靭帯損傷や関節の変形につながる場合があります。
早期の対処とリハビリが、完全な機能回復のために重要です。