足裏の疾患・症状について
足裏は、歩行や体重を支える重要な部位であり、日常生活や運動による負荷がかかりやすい箇所です。
そのため、足底腱膜炎、踵骨骨棘、扁平足といった疾患が発生することがあります。
これらの疾患は、足裏の痛みや疲労感を引き起こし、歩行や運動に支障をきたす場合があります。
適切な診断と治療、さらには日常生活でのケアが重要です。
以下に、それぞれの疾患について詳しく解説します。
足底腱膜炎
足底腱膜炎は、足裏の筋肉を支える足底腱膜が炎症を起こす疾患で、かかとや足裏に鋭い痛みを伴います。
特に、朝起きて最初の一歩を踏み出す際に痛みが強くなるのが特徴です。
長時間の立ち仕事や運動、硬い靴を履くことが主な原因で、ランニングやジャンプを頻繁に行うスポーツ愛好者にも多く見られます。
早期の治療と足底への負担軽減が重要です。
踵骨骨棘
踵骨骨棘は、かかとの骨(踵骨)の下に骨の突起が形成される疾患で、足底腱膜炎と関連して発症することが多いです。
この突起が周囲の組織を刺激することで痛みや炎症を引き起こします。
長期間の負荷や体重増加が原因となることが多く、かかとに痛みを感じるほか、足裏の疲労感や硬い感触を伴う場合があります。
適切な靴の選択や足底のストレッチが予防に効果的です。
扁平足
扁平足は、足のアーチが低下または消失する状態を指し、足裏全体が地面に接することが特徴です。
先天的な要因のほか、長時間の立ち仕事や体重増加、加齢などが原因で発症します。
症状としては、足裏の痛み、足の疲労感、さらには膝や腰の痛みが見られることがあります。
アーチサポートのある靴やインソールの使用、ストレッチや筋力トレーニングが改善に効果的です。