膝

膝は日常生活やスポーツで頻繁に使われる部位であり、体重や運動による負荷が集中しやすい関節です。

そのため、膝には多くの疾患や症状が発生します。

特にジャンプ膝、ランナー膝、オスグッド（成長痛）は、スポーツをする人や成長期の子どもに多い膝のトラブルです。

これらの症状を放置すると、運動機能の低下や痛みの悪化につながるため、適切な診断と治療が重要です。

以下に、それぞれの疾患について詳しく解説します。

ジャンプ膝は、「膝蓋腱炎」とも呼ばれ、膝蓋骨（膝のお皿）と脛骨をつなぐ腱に過度な負荷がかかることで炎症が生じる疾患です。

特にバスケットボールやバレーボールなど、ジャンプ動作を繰り返すスポーツをする人に多く見られます。

症状としては、膝の前面に痛みが生じ、特にジャンプや着地時に痛みが増します。

適切な休息や治療を行わないと、慢性化することがあるため注意が必要です。

ランナー膝は、「腸脛靭帯炎」とも呼ばれ、膝の外側に痛みを引き起こす疾患です。

ランニングや自転車、登山など、膝を繰り返し動かす運動が原因で発生します。

膝の外側が擦れることで炎症を起こし、動作時に痛みが強くなります。

初期の段階では運動を中断することで改善することが多いですが、進行すると日常生活にも支障をきたす場合があります。

オスグッドは、成長期の子どもに多く見られる膝の疾患で、脛骨の上部（膝下）に痛みや腫れを引き起こします。

主に運動中や運動後に痛みが強まり、ジャンプや走る動作が原因となります。

成長期における骨と腱の付着部分に負荷がかかることが主な原因で、放置すると骨の突出が残る場合があります。

運動の制限やストレッチ、適切な休息が改善に重要です。